日生連愛知サークル 4月例会案内 投稿者:愛知サークルN.T 投稿日:2019/04/06(Sat) No.542
日生連愛知サークル 4月例会案内
4月20日(土)午前10時〜12時30分
※今回は、いつもとは違って、土曜日です。(以前にお知らせした日と違います)
岩倉生涯学習センター研修室 名鉄犬山線岩倉駅直通2分(地下道からそのまま入れます)資料代 無料
内容;「あらためて、『問題児』は『問題を投げかける生徒』だ」
報告者;市野 司さん(公立中学校教員)
【報告者のコメント】 「『問題児』は『問題を投げかける生徒』だ」という言葉を大学時代、教職課程の授業で聞いて、心に残ったが、その時はどういうことなのかよくわからなかった。現場で働き始め、いわゆる「問題児」たちを担任するたびに、改めて、この「『問題児』は『問題を投げかける生徒』だ」という言葉の深さを味わい、じっくりと噛みしめることが多くなった。 私が中学生の担任をする中で出会った3人の、いわゆる「問題児」たちとの出会いを通じて、自身の教育観、子ども観が、どのように変容していったかをレポートしたい。
【3月例会の報告】 3月例会の報告は、佐織特別支援学校の桜井千栄さんの「涙の卒業式〜愛菜さんとの3年間(重複障害学級)」でした。 広汎性発達障害。わざとの失禁、服脱ぎ、酷い爪立て、脱走・・・。こだわりの強い愛菜さん(高等部)。1年生、どうしたらいいか分からない桜井さんは、「強い指導」を真似てみるが、何かが違うともやもや。寄り添うとはどういうことか分からないまま過ぎていきました。 転機になったのは、ゴム製品のバリ取り作業をしていた時のこと。(2年生)昨年のようにはできない愛菜さん。体調も悪そうな愛菜さんを見て、桜井さんは「分かった愛ちゃん、気晴らしに散歩に行こう。もう逃げよう!」と呟き、愛菜さんと一緒に誰もいないグランドに出ます。 愛菜さんの「学校観」が変わった瞬間でもあり、桜井さん自身の子ども観・教育観の転換の時だったのかもしれません。 桜井さんは、社会への出口だからという勝手な「忖度」、無理やり型に当てはめようとする「指導」とは距離をおいて、とことん愛菜さんに向き合います。そういう中で、愛菜さんの行動一つひとつにきちんと意味があること、愛菜さんの要求していることがつかめるようになり、「要求を認めることで、我が儘を助長する」ことにはならない確信を持てるようになっていきます。 そして、涙の卒業式。同僚の先生の助けもあって、愛菜さんは自分なりの表現で卒業式に「参加」します。 愛菜さんの成長と、桜井さん自身の教師としての成長が重なり合った、素敵な報告でした。
【今後の例会予定】 5月18日(日)10:00〜 6月9日(日)午後1時30分〜 第2回プレ集会
【全国集会は、8月9〜11日 名古屋大学にて】
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