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タイトル【資料】携帯とネット社会:大人の責任
投稿日: 2009/05/07(Thu) 04:40
投稿者info2098
参照先

 『生活教育』2009年5月号の特集は「子どもの遊びとケータイ」。ケータイの積極的な活用を前向きに考えている方向性はよいと思います。問題点もおさえつつ子どもを信頼していこうとする教育実践もかみ合っています。
 補足の情報提供。ケータイの問題は特に学校裏サイトなどでのいじめが典型的な問題としてあおられていました。
 これについて、昨年3月に文科省がおこなった調査を紹介します。これはこの問題を考えるときの基礎資料。
 
 「青少年が利用する学校非公式サイトに関する調査報告書」平成20年3月、文部科学省。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index48.htm
 
 特に「第3章 学校非公式サイトの利用実態に関する考察と今後の課題」
  阿部 圭一 愛知工業大学工学部教授
  下田 博次 群馬大学社会情報学部教授
  伊藤 賢一 群馬大学社会情報学部准教授
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index48/004.htm

  ポイント→「学校非公式サイトは、中高生を中心とした子ども達による主体的なネット遊びと捉えられがちであるが、構造的には大人の業者の手のひらに乗っている。確かに、この種のネット遊びの基本は子どもらの自主的な発信・管理作業にある。さらに言えば、サイト、スレッド管理人(スレ主)としてのヘビーユーザーが、学校非公式サイトを支える存在(コアユーザー)である。そして彼らの作る情報交流空間に、閲覧ユーザーが入ってくるという構造になっている。この構造は、特定学校非公式サイトにおいて典型的に現れる。しかしときとしてそのサイトのベースを提供している事業者が、子どもらの情報交流の管理作業に直接係わることもある。特に最近の傾向として、開設されたサイトに生徒たちが集まらなくなったようなケースで、事業者が猥褻な書き込みや金銭欲をそそるような書き込み等をして子どもらを引き込もうとする様子が多々見られる。
 今回の調査対象となった学校非公式サイトに限らず、各種の子どもサイト遊びの根底にには、いわゆるコンテンツ業者を含めた企業のネットビジネス・モデルという大人社会の企て・活動が働いている構造になっていることに注目しなければならないだろう。換言すれば、この構造認識に立ってはじめて、特定学校型あるいは一般学校型からスレッド型ないしはグループ・ホームページ型学校非公式サイトへのユーザー移動の意味(量的、質的形態変化の理由)が理解できるのだ。」
 
 これは重要な分析です。しかし、これに関する報道は、
 読売新聞
   学校裏サイト3万8000件 文科省調査、中傷2割で確認  「ウザイ」「消えろ」書き込み横行

 のように各社一律の危機感をあおる報道でした。たぶん実際の報告書を読んでの報道ではないでしょう。いや、読んでいて「新聞」というメディアを守ろうとしての報道かもしれません。
 その後、
 教育再生会議「これまでの審議のまとめ−第三次報告−(平成21年2月9日)」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/houkoku/singi-matome.pdf
 で「必要ない限り小中学生に携帯を持たせない」ような風潮になってきて、先の調査の分析考察は報道されなくなってきています。

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【資料】携帯とネット社会:大人の責任 - info2098 2009/05/07(Thu) 04:40 No.107


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